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2006年6月

2006.06.24

2006年、初夏。

梅雨に入ってもここ数日、太陽に恵まれている。
日差しはすっかり夏かな・・
今日、ふと思ったこと。
毎年初夏には〝夏の匂い〟を感じて、夏が好きな私はワクワクするんだけど、今年はなぜか夏がもう終わってしまうような感覚がして・・
兄が亡くなって、49日も過ぎて、日常が始まっているのだけど心の奥から胸が踊るような気持ちにはなれないのかな??
当然のことなんだろうけど。

父は今年の年明けからの数ヶ月で体重が7キロも減ってしまって、それでも少しずつ戻ってきたとは言っているけど、、
母は兄が亡くなった直後はまだ気持ちをはってしっかりしていたようだけど今はさすがに気落ちして家から出ない生活を送っている。
ただ、私の息子を連れていくと一緒に遊んで笑顔も見せてくれるから、少しは安心するけど。
私は・・・毎日何かと忙しいから、何とかがんばれる。
それでも兄が亡くなってから兄を思い出さない日は1日もないし、ふとしたことで毎日泣いたり、泣くのをこらえたりしている。

先日、姉家族とイチゴ狩りに出かけてきた。
兄の子供達はとても明るく、その笑顔にどれだけ救われるか分からない。
姉もまわりに人に見せる姿はいつも明るく、しっかりとしている。
兄の子供達が明るく生きているのに、私が悲しみの涙を見せるわけにはいかないと自分に言い聞かせている。
私たちが悲しみに沈んでいる姿は兄を苦しめてしまうことにもなるから・・
どんなに悲しくても、笑顔を忘れないで生きていかなければ・・・

お兄ちゃん、そうだよね。

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2006.06.16

最後の3日間(6)

兄の最期に私は側にいることができなかった。
でも何故か私にはそれはどうでもいいことだ。
私が思うのは最後の数日間、兄は何を思っていたのだろう?ということだけだ。
亡くなる5日前には看護士に〝歩けるのはいつ頃なの??〟と聞いていた兄のことだから、辛い事実だけれど死に対しての心の準備はしていなかったと思う。
もちろん、兄の家族も私たちもこんなに急いで兄が逝ってしまうなんて思っていなかった。

 愛する妻と、子供達を残し逝かなければならなかったお兄ちゃんの気持ちを考える。どれだけ無念だったろうか。明るくて、人を笑わせ、自分も細い目をますます細めて笑う兄の笑顔が大好きだった。

大人になってからも、〝何か困ることあれば、いつでもお兄ちゃんに言えよ〟と私を心配してくれた。
私の結婚式には目を真っ赤にして泣いていたお兄ちゃん。

お兄ちゃん、とっても会いたい。

でも今は会えないから、お兄ちゃんはどうか天国に行って、疲れたと思うから少し休んでね。

それでもやっぱりお兄ちゃんにはいつか絶対に会いたいから。

時間がどれほど経っても、いつか必ず、必ずまた会おうね。

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2006.06.03

再入院、家族の愛(10)

腹痛は治まったものの、モルヒネも増量になり日中に会話をすることもだいぶ減ってきていた。
痰も自力で出すのが辛くなってきて、看護士に吸引してもらうことも多くなり、呼吸が苦しいと訴える回数も増えてきていた。

私達が病室にいると兄は〝足(マッサージ)やってな、気が紛れるんだ〟と必ず言ってきていたのに、この頃はそれも言わなくなっていた。
言わなくなったというより、意識がもうろうとし目を半開きにしたまま眠る兄が話すことなんて無理だった。
何も要求しない兄に、それでも私達はずーっとマッサージをしていた。
〝気持ちいい??〟〝痛くない?〟と問いかけながら。

この頃、〝このままお兄ちゃんと話せなくなるの?前みたいに会話がしたい〟と姉にメールを送った。姉に訴えても仕方がないのに、、、
この時の気持ちを誰かに聞いてほしいと思ったときにやはり思いつくのは姉だった。

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四十九日。

今日、兄の四十九日法要が無事に終わった。

亡くなった日は4月16日。まだまだ肌寒い日が続いていた。
今年、兄は桜も見ないまま逝ってしまったけど、その桜もとっくに散ってしまった。
今はもう6月に入り、新緑がまぶしい季節になった。初夏と呼ばれる時期に。。

兄が亡くなった後も、姉とはいつも兄の存在を意識した会話ばかりしている。
〝ゆうべもうちに来てたよ〟〝落ち着きないから、色んなところにあいさつにまわってるよね、きっと〟
兄の姿は見えなくても、すぐ側にいる気がしてならないし、寂しがりやの兄のことだから〝俺はここにいるぞー〟と訴えているに違いない。
葬儀が終わった日の夜には兄の声をしっかり聞いた。数日前には、消したはずのテレビが突然ついた。

小さい頃、私を怖がらせては父に怒られていた兄のことを思い出した。
私が5歳くらいの頃、〝お兄ちゃんにいじめられる夢を見た~〟と父に泣きながら訴えると、父が〝おまえがいっつもいじめるから!〟と兄を怒ったという話を大人になってからも兄は何度も何度も話していたっけ。。。

兄が亡くなった後、私は夢の中で2度兄に会っている。
2回とも兄はとても元気そうでニコニコ笑っている。つい先日に見た夢は、目を細め優しい顔をした兄が私の名前をしっかりと呼んでくれた。
〝なぁに?〟と言っても兄はただニコニコと笑っている。

、、やっぱり、だめだな、、兄のことを改めて書くと涙がとまらない。
今もこれからもお兄ちゃんが笑っていてくれるといいな。。。

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