Diary~その後の日々~

2007.11.22

お兄ちゃんの声。

お兄ちゃんが亡くなってから、2度目の冬がきました。
今日は朝からしんしんと雪が降っていて、空ももちろん曇り空。
それでも、冬の澄んだ空気はとても気持ちよいです。

ちょうど1ヶ月前くらいのこと。
兄の家族と夜に食事をして、その後兄の家にお邪魔した。

子供達の学芸会のビデオを見るために。

玄関から一番近い場所に座って、ビデオを見たり姉たちとしゃべっていた。
ふとした沈黙の時に、玄関の方から声がした。

もちろん、すぐに兄の声だとは思わず
私のだんなでも突然来たのか?!と、頭の中が混乱して・・・
(男の人の声だから、とっさにそう思った。)

〝あっ そんなはずないなぁ・・ 今のはお兄ちゃんだ・・・〟と気づいた。

お兄ちゃんの声は、私の名前を2度続けて呼んだように聞こえた。

声が聞こえたことは誰にも言わず(別に隠すつもりでもなんでもなく)
ただ、何か言いたかったのかな~?ナンだろう??と気になる。

今年の秋口に姉が体調を崩していて、何も知らなかった私が不意に姉の家に行こうと思って、訪ねたことがあった。
その日、行こうと思った朝から突然私の体もとても重苦しくなって・・・
まるで、体の後ろに何かをかかえているような、息がつまるようにとても苦しかった。
姉の家にいる間、不調はピークでその日は1日中、体がずっしりとしていた。

次の朝、目覚めると前日の重苦しさ・息苦しさは嘘のようになんともなくなっていた。

ちょうどその頃、お兄ちゃんの夢も見ていた。

あぁ、お兄ちゃん、姉を心配しているんだなー とその時思った。

もう、ずーっと会ってないのに(夢では会ってるけど)
お兄ちゃんがすぐそばにいるような気がしてしょうがない。

せめて会話が出来たらなー 
お兄ちゃんの毒舌が聞きたいなー






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2007.04.16

1周忌。

今日が1周忌です。

去年の今頃はまだ桜も咲かず・・・曇りがちで、肌寒く、桜の開花も大幅に遅れていたっけ。

昨日の夕方はお兄ちゃんの家に大勢の人が集まり・・そしてやっぱり雨が降っていた。

過ぎてみれば一年はあっという間だったけども、これほど辛い時間をよく乗り越えてきたなぁと改めて思う。

心の底から笑えることも、少し微笑ましく兄のことを思い出すことも・・最近、やっとできるようになってきて。

お兄ちゃん。
会えなくなってとっても寂しいです。
だけど、幾度となく考えるけどお兄ちゃんの人生は私が考える限り、とても幸せなものだったと思う。
癌という病も、その病と闘ったことも、お兄ちゃんの素晴らしい人生の1部だと思い、あの壮絶な入院生活を、お兄ちゃんに最高の愛情をそそいだ私達を(もちろん今もだけど)決して忘れずに胸にしまっていきます。
あっ お兄ちゃんも私達に最高の愛情をたくさんくれたね。

いつか、私もお兄ちゃんのいるところへ行く日が来るけど・・・
今のところ、会って第一声は〝もう!何やってのぉ(怒)〟とでも言いそうです。
三日三晩は(もっと長いかも?)側にぴったりとくっつき、お説教をしてしまうかもしれない。
もう大人になったというのに、まだまだお兄ちゃんに話したいことや相談したいこと、頼りたいことがあったのに・・・

この世の旅はまだまだ続きそうです。
お兄ちゃん、いつかまた会えるから・・・それまでは、あの素敵な笑顔で見守っていてね。

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2007.01.14

タラちゃん。

2007年1月11日。
実家で飼っていた愛犬のタラちゃんが天国に旅立ちました。

18年前・・・お兄ちゃんの友達の家で生まれたタラちゃん。

私とお兄ちゃんでもらいにいったときのことを今でも覚えてます。

お兄ちゃんの運転する車で・・・

そういえば、お兄ちゃんは免許をとりたての頃、よく私をドライブに連れていってくれたっけ・・・
車を運転できるのがとっても嬉しかったんだと思う(^^)

8歳下の妹を、ドライブに誘ってくれたお兄ちゃん。
何て、仲のよい兄妹なんでしょう・・・(*^^)

・・・・・・・話しそれてしまったけど、お兄ちゃんと一緒にもらいにいったタラちゃんは、最後まで私達に迷惑をかけることなく安らかに息をひきとりました。

タラちゃん、ありがとね。

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2006.10.16

10月16日。

すっかり秋です。

今日で半年がたちます。
お兄ちゃんが亡くなった後、バタバタして・・仕事もあったし、息子もいるしで
がんばってきたのが、夏あたりから少し疲れが出てきたみたい。
やっと今になってお兄ちゃんがいないことを受け止めなければならないんだな・・・と。
まだまだ心の整理がつかないみたいです。

お兄ちゃんと話したいこともいっぱいあたのに・・
お兄ちゃんが、最後どんな気持ちでいたのか・・
今、どんなところにいるんだろう・・・

お兄ちゃんの声は今でもはっきり思い出せます。
笑った顔も、いつもふざけて笑わせてくれたことも。

まだまだ、悲しみは癒えることはなさそうで・・
でも、どんなに辛くても生きていかなくちゃないんだよね。
お兄ちゃんは私が笑って生きていくことをきっと望んでいるんだよね。

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2006.08.05

2006年、夏。

8月に入り、やっと梅雨も明けて暑い日が続いている。

生まれて初めてお兄ちゃんがいない夏を過ごすんだね。

母はまだすっかり調子は良くならないけど、以前に比べれば少し元気が出てきたかな?
もちろん今でもお兄ちゃんのことを思い出しては泣いたり、落ち込んだり・・
きっと悲しみが癒えることはないんだろうな・・
家族を失った悲しみはずーっと一生背負っていくものなんだと思う。

姉が車を買った。
お兄ちゃんが乗っていた車では大きすぎるので、少し小さめの車。
お兄ちゃんに代わって仕事もしなくちゃないから、車は必要なんだよね。

車のナンバーは 88-16。

88はパパ。16は兄の誕生日、そして亡くなった日。

いつも一緒にいるんだよ、という気持ちが込められたナンバー。

お兄ちゃん、みんな一生懸命生きてるよ。

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2006.07.03

夢。

昨夜、お兄ちゃんが夢にでてきた。

夢なので設定がとてもおかしかったりするのだけど・・・

私はお兄ちゃんのいる病院の玄関にいる。(夢の中でも兄は亡くなったことになっている)
そこへ姉が来て、興奮気味に〝今パパが突然起きたの!!〟言う。
病室に行くと兄はベッドの上でリラックスした感じで新聞や写真を見ていた。あまりの感激にただ涙を流す私に〝おう!〟といつもの挨拶をするおにいちゃん。
顔色もとても良く、酸素吸入も点滴もしていないお兄ちゃん。
私は嬉しくて嬉しくて兄のベッドにぴったりと座り、兄が亡くなってから今までのことを次々と話した。
病室には姉と父と母、そしてなぜか亡くなっている母方の祖母もいた。
私の母が兄を心配し何度も毛布をかけ直していると〝いいんだ!暑いんだから!〟といつもどおり母を怒鳴るお兄ちゃん。
お兄ちゃんは笑っていたし、とても元気そうだった。
夢の中で私は〝お兄ちゃんのガン細胞は消えたのかな??〟〝レントゲンはとったのかな??〟とそればかり気になっていた。

お昼になり、みんなでご飯を食べよう・・というところで夢は終わってしまった。

目が覚めて、夢だと知ったときの現実ほど辛いものはない。
しばらく布団の上に座りボーっと考えて、とにかく内容を忘れないうちに記録しようとパソコンにむかった。

お兄ちゃん、お兄ちゃんの大好きなプロ野球シリーズも始まってるし、今からはビールの美味しい夏だよ。
お父さんはあいかわらず阪神を応援して、負けては悔しがったり・・・
お父さんの影響で野球が大好きだったお兄ちゃんがいないのはやっぱり寂しそうだよ。お父さんが野球を見ているときはお兄ちゃんもそばにきて一緒に見てあげてね・・・

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2006.06.24

2006年、初夏。

梅雨に入ってもここ数日、太陽に恵まれている。
日差しはすっかり夏かな・・
今日、ふと思ったこと。
毎年初夏には〝夏の匂い〟を感じて、夏が好きな私はワクワクするんだけど、今年はなぜか夏がもう終わってしまうような感覚がして・・
兄が亡くなって、49日も過ぎて、日常が始まっているのだけど心の奥から胸が踊るような気持ちにはなれないのかな??
当然のことなんだろうけど。

父は今年の年明けからの数ヶ月で体重が7キロも減ってしまって、それでも少しずつ戻ってきたとは言っているけど、、
母は兄が亡くなった直後はまだ気持ちをはってしっかりしていたようだけど今はさすがに気落ちして家から出ない生活を送っている。
ただ、私の息子を連れていくと一緒に遊んで笑顔も見せてくれるから、少しは安心するけど。
私は・・・毎日何かと忙しいから、何とかがんばれる。
それでも兄が亡くなってから兄を思い出さない日は1日もないし、ふとしたことで毎日泣いたり、泣くのをこらえたりしている。

先日、姉家族とイチゴ狩りに出かけてきた。
兄の子供達はとても明るく、その笑顔にどれだけ救われるか分からない。
姉もまわりに人に見せる姿はいつも明るく、しっかりとしている。
兄の子供達が明るく生きているのに、私が悲しみの涙を見せるわけにはいかないと自分に言い聞かせている。
私たちが悲しみに沈んでいる姿は兄を苦しめてしまうことにもなるから・・
どんなに悲しくても、笑顔を忘れないで生きていかなければ・・・

お兄ちゃん、そうだよね。

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2006.06.03

四十九日。

今日、兄の四十九日法要が無事に終わった。

亡くなった日は4月16日。まだまだ肌寒い日が続いていた。
今年、兄は桜も見ないまま逝ってしまったけど、その桜もとっくに散ってしまった。
今はもう6月に入り、新緑がまぶしい季節になった。初夏と呼ばれる時期に。。

兄が亡くなった後も、姉とはいつも兄の存在を意識した会話ばかりしている。
〝ゆうべもうちに来てたよ〟〝落ち着きないから、色んなところにあいさつにまわってるよね、きっと〟
兄の姿は見えなくても、すぐ側にいる気がしてならないし、寂しがりやの兄のことだから〝俺はここにいるぞー〟と訴えているに違いない。
葬儀が終わった日の夜には兄の声をしっかり聞いた。数日前には、消したはずのテレビが突然ついた。

小さい頃、私を怖がらせては父に怒られていた兄のことを思い出した。
私が5歳くらいの頃、〝お兄ちゃんにいじめられる夢を見た~〟と父に泣きながら訴えると、父が〝おまえがいっつもいじめるから!〟と兄を怒ったという話を大人になってからも兄は何度も何度も話していたっけ。。。

兄が亡くなった後、私は夢の中で2度兄に会っている。
2回とも兄はとても元気そうでニコニコ笑っている。つい先日に見た夢は、目を細め優しい顔をした兄が私の名前をしっかりと呼んでくれた。
〝なぁに?〟と言っても兄はただニコニコと笑っている。

、、やっぱり、だめだな、、兄のことを改めて書くと涙がとまらない。
今もこれからもお兄ちゃんが笑っていてくれるといいな。。。

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2006.05.16

誕生日。

今日、5月16日は兄の誕生日。亡くなった日からもちょうど1ヶ月がたつ。

この1ヶ月はとても、とても長く感じた。兄が本当にいなくなったことを少しずつ思い知らされて、心の中で〝何とか生き返らないかな〟と自分でも頭がおかしいかな?と思って苦笑いしたりする毎日だった。兄が病気になったこと、37才の若さで逝ってしまったことは事実でどうしようもないんだけど、毎日必ず思うのはただ〝会いたい〟ということだけ。会って普通に話がしたい。顔をくしゃくしゃにして笑う兄の顔を見たい。火葬場にも行って、兄の骨も拾っているしそんなことはどうやっても無理だと分かってるのに。

お兄ちゃん、誕生日おめでとう。今、笑ってるかな。

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2006.05.13

あたり日。

毎週土曜日があたり日になっている。今日も線香をあげに兄の家に行く予定だ。

入院中も一人にされるのを嫌がった兄。病院に向かう私はいつも急いでいた。病室に入り、〝お兄ちゃん、来たからね!〟と報告する私は兄のホッとしたような顔を見ると安心した。今も兄の家に向かう時は何だか焦ってしまう。でも今は〝急がなくていいから、気をつけて来いよ〟と言っているような気がする。

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